プレミアムフライデーが始まりましたね。
導入する企業、導入しない企業、そもそも関係ない仕事の人、賛成意見、反対意見、色々と考え方があるかと思いますが、私は反対です。
この動きは広がってはいけない所で格差が広がると思っているからです。
単純に収入が多い人は休みが増えても大丈夫ですが、収入が少ない人は働く時間が増やされると言う取り組みだからです。
そして、賛成意見が多いように言われていますが、仕事時間が減って給料が増えるなら、賛成しない人は少ないでしょう。
賛成、反対を聞く前提で、2時間分給料が減りますと条件を付けて聞いて欲しいと思います。
仕事時間を減らしたらその分、何処かで負担するか、誰かが負担すると言う事が当たり前なんですから。
昔は土曜日は半分仕事だったのに、今は休みが基本で、週休二日が当たり前となっていますが、実際は力が強い企業は週休2日で、小さく厳しい企業は休み無く働かされて、大きな企業のしわ寄せを受けているような状態となっていると思っています。
そして働く側も、もちろんそんな小さな厳しい企業で働くよりも大きく休みの多い企業で働きたい訳ですから、どんどん企業にも格差が広がって行くのです。
こう言う働きかけをする人達は結局、大きな企業に属する人か役人な訳で、これからさらに小さな企業が厳しくなりますね。
こんな事をしていて、格差是正とか言って、ちゃんちゃらおかしいと私は思います。
早くから、この仕組みを取り入れている企業をみると良く分かります。
自分で好きなように給料を決めて、足りない分は国民が負担すればいいと言う役人。
自社で勝手に価格を決めて収入を得る、電力会社のような企業。
他に業務の多数は下請けにやらせているような大企業等が、早くからこの仕組みを取り入れているんではないでしょうか?
今回始まった取り組みで、厳しくなるのは、このように時間短縮できるような企業等に、奉仕するような仕事をしているひと達になります。
単純に、飲食店は2時間分の人件費、水道光熱費等の負担となります。
今までのオープン時間と同じだと、早くお店をオープンする所にお客さんを取られるので、当たり前ですよね。
この2時間分の負担コストより多く利益が出るかは疑問です。
恐らく、使えるお金が増える訳では無いので長くなった時間分だけコストが増えるでしょう。
お客さんが増えても増えなくても、人員は確保しないといけなくなりますし、そもそも、現状でも人が足りないお店はさらに労働環境が厳しくなり、またブラック企業率が上がるのではないでしょうか?
下請けの会社も、大企業が仕事量を減らした分の負担は増えるし、自分で給料を決めて、国民に負担させようとする企業に払うお金も増えて行くでしょう。
大きい企業の末端の従業員に対しての考え方を見れば分かるように、下請けの会社に対してはさらに厳しい負担になると思います。
プレミアムフライデーの次の展開として、毎週金曜日は15時に仕事が終わりになるとか、週休3日になって行く流れになって行くとは思いますが、格差が増える政策なので、危険を感じています。
その前に、単純に働き手が増えれば、又、みんなが自分からもっと働こうとなれば、景気が良くなると思いますので、働いていない、働く気がない人が政府からお金をもらうんでは無くて、働かなくてはいけなくなるような仕組み強化をお願いしたいと思います。