牛丼屋にハンバーガー屋、スーパーや、今は運送業者まで、価格競争で勝つと一時的には業界トップとなって景気の良い会社と言うイメージになります。
その価格競争で、無理に価格を下げ過ぎて、競合相手の仕事まで奪って、ほぼ独占状態にまでなる。
競合相手からすると迷惑な存在以外にない。
その状態にまですると、薄利多売で仕事が増え過ぎ、従業員に不満が出て来て、サービスが悪くなるが、価格が安いと思って利用している利用者からすると、安かろう悪かろうで、まぁ仕方が無いと感じるながらの利用となっているかと思う。
そもそも利益の少ない、下手するとマイナスの利益での経営で忙しく働いても、給料があまり上がらず、従業員の不満、労働力の減少を理由に、価格を上げようと検討に入るが、価格が安いとのイメージのサービスなのに、サービスレベルが同じでの価格上昇を利用者が簡単に受け入れる訳がなく、経営状態の改善なんてなかなか難しい。
価格で選んだ利用者は価格に魅力がなくなると、よその安い価格のサービスに簡単に乗り変えていく。
当たり前の事です。
それでも、価格を上げる選択をする企業は多いと思うが、価格を下げると言う一番簡単な方法で利用者を獲得してきた企業が、後からサービス改善による価格アップでの利用者の獲得なんかが出来るのか?
当然の事ですが、価格を下げる事で利用者を獲得するより断然時間が掛り、業績不振により、仕方なく方向転換した企業がその方針で業績を良くするまで経営状態が耐えられるか?
多くは耐えられず、企業外の力に頼る事になるのでは無いでしょうか?
価格競争で突き進んできた企業が、いくらサービスを良くしようとしても、価格競争に力を入れて参加せずにサービス向上に力を注ぎながら経営してきた企業に、後からサービスで勝とうとしても難しいのは当たり前です。
もちろん、価格競争に参加せず、サービス向上もしない古い体制のままの企業は価格競争の時点で、真っ先に退場する事になると思いますけどね。
このように価格競争で戦っている企業の寿命はそう長くなく、結局、最後に勝つのは、サービスに合わせた価格を守ってしっかりとした基礎を築いて来た企業になると思いますね。